便秘と美容
2017.12.27
海外セレブに大人気!「kombucha(コンブチャ)」が便秘に効果大ってホント?!
2017年、美意識の高い海外セレブやモデルさんたちの間でデトックスドリンクとして一番ブームになったのは、「kombucha(コンブチャ)」ではないでしょうか。
みなさんの中にも名前は聞いたことがあるという人がいるかもしれませんね。
今回は、そんなコンブチャと腸内環境改善についてのお話をしましょう。
便秘や肌荒れなどにお悩みの方はぜひ読んで参考にしてみてください。
■コンブチャって何?
コンブチャという名前を聞くと、「昆布茶?」と想像する人が多いかもしれませんが、そうではありません。
コンブチャの正体は、砂糖を入れた紅茶に酢酸菌や酵母菌などを漬け込んで発酵させた飲み物。
ここ数年、ハリウッドセレブを中心にブームが広がっていますが、実はこの飲み物は、「紅茶キノコ」という名で昭和40年~50年に日本で流行っていました。
当時はダイエットや肌荒れに効く飲み物として知られ、若い女性を中心に人気を得ていたそうです。
また、モンゴルやロシアではもっと古くから伝統的な健康ドリンクとして飲まれていたのだとか。
そんな飲み物が、今SNSやインターネットを通してコンブチャという名で再ブームになっているなんて、なんだかおもしろいですよね。
■コンブチャはなぜ体にいいと言われているの?
コンブチャがなぜ体にいいかというと、菌が発酵する過程でたくさんの栄養素が作られるから。
そのため、できあがったコンブチャには、乳酸菌やアミノ酸・ビタミンC・ビタミンB群・ポリフェノール・グルクロン酸などの栄養素が含まれるといわれています。
このなかでも特に、現代人が積極的に摂取したいのが乳酸菌です。
乳酸菌には、腸内細菌のバランスを整え、腸内環境を改善する働きがあります。
■コンブチャが腸内環境改善に役立つ理由
腸内に生息する細菌は善玉菌・日和菌・悪玉菌の3種類に分けられ、それぞれがバランスを取り合うことで腸内環境を良好な状態に保っています。
しかし、現代人の腸内環境のバランスは崩れがちです。
偏った食生活(野菜をあまり食べない・肉をたくさん食べる・揚げ物やインスタント食品を頻繁に食べるなど)や生活習慣の乱れ(睡眠不足やストレス過多・運動不足など)によって悪玉菌が増殖しやすい傾向にあるのです。
そしてその結果、便秘になったり、免疫力が低下して体調を崩しやすくなったり、肌荒れしたりといったトラブルが起きやすくなります。
そこで必要なのが、善玉菌を増やし、腸内環境を良好に整えてくれる栄養素・乳酸菌です。
コンブチャには乳酸菌が豊富に含まれていますから、毎日飲むことで腸内環境が改善され、便秘や肌荒れ・体調不良の予防改善が期待できます。
なお、乳酸菌はヨーグルトやチーズ・牛乳といった乳製品からも摂ることができますが、人によっては乳製品をたくさん摂るとおなかを壊すことがあります。
コンブチャはそんな方にもおすすめです。
■コンブチャをおうちでつくってみよう!
便秘にお悩みの方、肌荒れが気になる方、元気に毎日を過ごしたい方におすすめのコンブチャ。
ぜひおうちで作ってみましょう。
・材料
紅茶キノコの菌株 1つ
紅茶のティーバッグ 1袋
ミネラルウォーター 500ml
白砂糖 40g
ガラス瓶 1つ
ペーパーナプキン 1枚
麻ひも 30cmほど
・作り方
①ミネラルウォーターを沸かしティーバッグを入れて紅茶をつくる
②1に白砂糖を加え、人肌くらいの温度に冷ます
③ガラス瓶を煮沸消毒またはアルコール消毒する
④3のガラス瓶に紅茶キノコの菌株を浸かっている液ごと入れる
⑤4に2の紅茶を注ぎ、静かに全体をかきまぜる
⑥ペーパーナプキンでフタをし、瓶の口を麻ひもでしばる(密閉しないように注意)
⑦そのまま常温で夏なら2~3日、冬なら1週間ほど発酵させ、味見して紅茶の味がせず微炭酸と酸味を感じたら完成
できあがったコンブチャは、ソーダやジンジャエール・オレンジジュースなどで割ったり、ベリーやレモンスライスを浮かべたりすると飲みやすくなります。
なお、コンブチャを作る際の注意点として、菌を培養するときに雑菌が入らないよう、必ずガラス瓶は消毒して使ってください。
また、発酵させる過程で、「発酵ではなくカビかも?」と思ったら、いったん中止し、一から作り直すようにしましょう。