便秘と食事

2017.11.27

【子どもの便秘】薬に頼りたくない!便秘の予防改善に効果的な食事とおやつ

「子どもの便秘は心配だけど、便秘薬を飲ませるのもイヤ……」そんな風に考えるご両親は少なくないでしょう。
子どもの体は大人と違うので、便秘の症状や対処方法も異なります。

今回は子どもの便秘の症状と便秘を予防改善するための食事、またおやつメニューをご紹介します。

 

■子どもの「便秘」の症状とは?

便秘の症状は人によって違うので、一概に「何日出ていないと便秘」とはいえませんが、例えば2〜3日出ない場合、以下3つのポイントを目安に便秘と疑うことができます。

 

【便の硬さ】

便がうさぎの糞のようにコロコロとしていて、水分をあまり含んでいない硬い状態。

 

【排便の量】

便の量が少ない。細い。

 

【子どもの様子】

お腹が張って腹痛を訴えたり、イライラしていたり、食欲がない。

 

子どもは自分自身の体に不調があると分からなくても、自然と日常の中で変化として現れます。

もし発熱や嘔吐、血便を伴う場合は他の病気という可能性もあるので、必ず小児科を受診してください。

 

 ■便秘の予防改善に役立つ食べ物は?

便秘の解消のためには、食物繊維を積極的に摂ることが重要です。
食物繊維を多く含む食品といえば、

 

サツマイモ・カボチャ・里芋・ニンジン・ゴボウ・サツマイモ・トウモロコシ・枝豆・納豆・押し麦・小豆・タマネギ・モロヘイヤ・オクラ・キャベツ・リンゴ・バナナ・プルーン・キウイフルーツ・なめこ・海藻類・寒天・こんにゃく・玄米・そば

など。

また、オリーブオイルや、砂糖の少ないハチミツやヨーグルトも便秘解消に効果的です。

 

 ■便秘解消に効果のある料理方法

例えば、食事では白米に押し麦を2〜3割ほど混ぜたり、納豆ご飯だと手軽に食物繊維を摂ることができます。
また、ご飯に味付けしたひじきやワカメを合わせた混ぜご飯もオススメ。 

おかずとしては、枝豆はお弁当にも使いやすくて食卓の付け合わせにもピッタリ。
それから、ポテトサラダを作るとき、ジャガイモの替わりにサツマイモやカボチャを使うのもいいでしょう。
また、ゴボウの皮をタワシでこすり、スライスして塩を振りレンジで加熱したノンフライのごぼうチップスも手軽でオススメです。 

おやつでは、バナナやプルーンなどにヨーグルトとハチミツをかけたり、バナナにきな粉をかけるだけの「きな粉バナナ」、リンゴやキウイフルーツを入れた寒天ゼリーでも美味しく食物繊維を摂取できます。

また、スナック菓子が食べたい場合はポップコーンがオススメ。
トウモロコシの皮は食物繊維の塊で、便秘にはとても効果的です。 

逆に、糖分を多く含む食べ物は便秘を悪化させる原因になってしまいます。
ケーキやアイスクリーム・プリン・ゼリー・アイスクリーム・ポテトチップスなどは控えるようにしましょう。

また、野菜に食物繊維を含む食材が多いと知って、市販の野菜ジュースにも効果があると考える人もいますが、それは必ずしも正解とはいません。
野菜ジュースは食物繊維をほとんど含んでいないものもありますし、糖分が多いと便秘には逆効果になってしまうことも。 

便秘を改善するためには、水分を多く摂ることもとても大切。
食事やおやつを食べるときも、飲物を忘れずに。 

 

■子どもに便秘薬は使っていいの?

基本的に、子どもに便秘薬は与えるという選択肢は避けた方が良いでしょう。
まだ成長途中である子どもの腸は、刺激の強い便秘薬を服用することで腹痛や下痢といった副作用を引き起こしやすいとされます。
そのため、市販の便秘薬は15歳以下、11以下は服用できないものがほとんど。

リリーシェハーブ薬のような体に負担をかけない便秘薬であれば安心ですが、どうしても便秘と疑われる症状が改善しない場合は、まずは自分で判断せず、医師の指示を仰ぎましょう。