便秘と食事

2018.02.21

ぬか漬けブーム!ぬか床と一緒に腸を育てよう

日本の伝統的な食品のひとつ、「ぬか漬け」。

そんなぬか漬けを作るのに、「ぬか床」は欠かせません。
近年のぬか漬けブームの影響か、最近は若者の中にも「マイぬか床」を持つ方が増えています。

なぜぬか漬けが若者の間でもブームになっているのかというと、ダイエットや美容によいと評判だから。
また、便秘解消にも効果的というのも理由です。

そこで今回は、ぬか漬けと便秘の関係性についてご紹介します。

 

■発酵食が便秘によい理由とは?

ぬか床に野菜を漬け込んで作るぬか漬けは、発酵食品のひとつです。

発酵食とは、微生物によって作り出される食べ物のことを指し、多くの健康効果や美容効果があるといわれています。
その代表的な効果のひとつに、「便秘解消」があります。

発酵食に含まれる微生物や、その微生物が生み出す代謝成分には、腸内細菌や腸の働きを活性化させる作用があります。
その働きにより腸内環境が整えられることで、便秘改善につながるのです。

 

■他にもたくさん!発酵食のよいところ

発酵食には、整腸作用以外にもさまざまなよいところがあります。それは、以下の通りです。

 

・栄養素の消化吸収率アップ

人に欠かせない栄養素として、たんぱく質やでんぷんがあります。
それらは分子が大きいため、効率よく吸収するには胃腸で細かく分解しなくてはなりません。
発酵食品であれば、これらの栄養素が微生物によってある程度分解されているため、吸収されやすくお腹に優しいのです。

 

・ビタミンなどの栄養素を増やす

発酵食には、栄養素を増やしたり、生の食材にはない栄養素を作る働きもあります。
たとえば生の大根とぬか漬けの大根を比較すると、100gに含まれるビタミンB1の量は、生の状態に比べぬか漬けの方が約17倍も多いという調査結果が出ているほど。
ちなみに、納豆に含まれるナットウキナーゼやビタミンKなどの栄養素は、発酵していない大豆には含まれていません。

 

・食材の長期保存が可能

発酵食は、長期保存できる「保存食」としても有名です。
食材を発酵させる微生物が活発に働くと、腐敗菌の活動が抑制されます。
腐敗菌の活動を抑えられると食材は腐りにくくなり、長期保存が可能となるのです。

 

・食材のうま味アップ

食材を発酵させる微生物は、その過程で生の食材にはなかった成分を作り出す働きがあります。
それらの中にはうま味成分もあり、発酵食独特の香りや味わいを引き出すのです。

 

■お手軽!ぬか漬けの作り方

面倒なイメージのあるぬか漬けですが、実は簡単なレシピでお手軽に作ることができます。
そのレシピとは、以下の通りです。

 

【用意するもの】

・水……500ml

・米ぬか……350g

・塩……60g(大さじ3杯)

・昆布……約7cm

・赤唐辛子……2本

・密閉容器

 

【レシピ】

1.お湯を沸かし、沸騰したら塩を溶かして冷まします。

2.容器に米ぬかを入れ、「1」の食塩水を少しずつ加えながら手でこねます。

コツは、空気を入れるようにこねること。少量のヨーグルトやビールを加えると、より発酵が進みやすくなります。

3.耳たぶぐらいの固さになったら、ぬかの表面を整え赤唐辛子と昆布を入れます。

4.くず野菜を入れてから冷暗所(15℃~20℃)に置き、1日2回は空気を入れるようにぬかを混ぜながら1週間~2週間置きます。

夏季は1日3回~4回は混ぜるようにしましょう。

くず野菜は、2日~3日に1度は入れ替えましょう。

5.1週間~2週間経てば、くず野菜を取り除き、好みの食材を漬けます。

6.野菜がよい具合に漬かれば、完成です。

食材によって漬ける期間はさまざまです。きゅうりだと1日~2日、茄子だと2日~4日、大根だと3日~5日など。

 

便秘解消は、健康促進だけでなく美容促進にもつながります。
肌荒れを防ぎ、つるつるでキレイな肌を手に入れるためにも、ぬか漬けを食べて腸内環境を整えましょう。