便秘と健康

2018.02.21

子どもの便秘が増えている?子どもの健康を守るためにできること

近年、便秘の子どもが増加しています。
便秘を解消させずに放っておくと、さまざまな健康被害が引き起こされてしまいます。
子どもの健康を守るためにも、便秘は解消させておきたいところです。

しかし、そもそも、なぜ便秘の子どもが増え続けているのでしょう。
そこで今回は、子どもの便秘が増加する理由と共に、その解消方法についてご紹介します。

 

■なぜ?便秘の子どもが増える原因とは

子どもが便秘になる原因は、主に2つ。「食生活や生活習慣の乱れ」と「ストレス」です。

近年の日本では、両親の好みや都合に合わせて肉食中心の食生活を送っている子どもが多くいます。
両親の仕事が忙しい場合、スーパーのお惣菜やコンビニ弁当で食事を済ませる子どももいるかもしれません。

また、食事までの間にアイスクリームやジュース、お菓子などを食べてしまい、食事を残してしまう子どもも少なくはないでしょう。

しかし、脂質やショ糖の摂取量が多く、野菜や果物の摂取量が少ないなど栄養バランスの取れていない食生活は、便秘を招く大きな要因となります。

さらに、子どもの中には、子ども特有のストレスを抱えやすい子どももいます。
例えば、トイレを怖いと感じたり、個室のトイレ(自宅以外)を利用することに対して恥ずかしさを感じたりするなど。
排便=安心できないと感じてしまうと子どもはトイレに行かなくなり、便秘を招いてしまいます。

こうしたストレス以外にも、「悲しさ」や「不安」がストレスにつながる場合もあります。
弟や妹ができたり、通園や通学をしはじめたりするなど環境の変化も便秘を招く大きな要因となります。

 

■子どもの健康は親が守る!まずは食事や生活習慣の改善から

子どもの便秘は、子ども自身で解消させるのは難しいもの。
そのため、親が気をつけてあげなくてはなりません。

便秘を解消させるには、食生活や生活習慣の改善が重要です。
そのためにも、まずは栄養バランスの取れた食事を食べさせてあげましょう。
特に食物繊維や乳酸菌の含まれた食事を積極的に摂らせることが大切です。
果物やヨーグルト、甘味のあるさつまいもなどのイモ類は、子どもがよく好む食材です。
積極的に食事に取り入れましょう。おやつとして出すのもよいかもしれません。

便秘解消には水分補給も欠かせません。
ジュースではなく水やお茶、牛乳などで水分補給をさせましょう。

また、生活習慣の改善も不可欠です。
排便時間を習慣化させるために食事や間食の時間をある程度定めたり、腸の動きが活発になるよう運動させたりすることも大切です。

自宅でゲームばかりをさせるのではなく、思う存分体を動かせる外遊びをさせましょう。
運動はストレスの発散にもつながり、親子で遊ぶことで絆を深めることにもつながります。
一緒に散歩するだけでも、十分な運動になるためおすすめです。

 

■便秘解消のためのトイレトレーニングとは

子ども特有のストレスによって便秘を引き起こしている場合は、食生活や生活習慣を改善するのと同時に「トイレトレーニング」を行うことも大切です。

ただし、トイレを「怖い」と感じている子どもに対して、無理やりトイレに行かせるのは絶対にNG。
逆効果となるため、無理やりではなく自発的にトイレに行けるよう促してあげましょう。

また、排便はよいこと」と印象づけてあげることも大切です。
子どもが排便できた場合は、思いっきり褒めてあげるようにしましょう。

 

子どもの健康を守るのは、親の役目です。子どものつらそうな姿は見たくありませんよね。
子どもの便秘を改善してあげるためにも、食生活や生活習慣に気をつけて、トイレトレーニングにも気長に付き合ってあげましょう。