便秘と健康

2017.03.07

眠い春。 便秘解消で眠気を打破できるかも…ってほんと?

ポカポカ陽気が暖かい春、多くの方が「眠気」に誘われることでしょう。「心地よい気候だから眠いのだろう……」と考える方!もしかするとその眠気……「便秘」も原因のひとつかもしれません。じつは眠気と便秘は、密接に関わっているのです。そこで今回は、春の眠気と便秘の関係性についてご紹介します。

■眠気の原因は、便秘のガスと自律神経の関係…!?

便秘になると、腸内に便がたまります。腸内にたまった便からは、「インドール」や「スカトロール」と呼ばれる腐敗ガスが放出されます。便秘が長引くと、それらの腐敗ガスが血中に溶け出していき、自律神経を乱してしまいます。自律神経は「眠気」を司る神経です。そのため、ガスによって自律神経が乱れると「眠い」と感じるようになってしまうのです。

■春は便秘になりやすい!?負のスパイラルの季節

上記のように、便秘によって自律神経が乱れることもありますが、反対に自律神経が乱れることで便秘になるケースもあります。(むしろ、後者のほうが多いとも言えるでしょう。) そもそも春は、気温の変化が激しく自律神経が乱れやすい季節。昼夜の気温差や外気温との気温差などの影響で、自律神経が乱れることがよくあるのです。(この寒暖差は眠気の大きな原因でもあります!)

自律神経が乱れると、腸内の運動も鈍くなり、便秘を引き起こしてしまうことも。そして便秘を引き起こすと、上述の通り、眠気を誘うガスが発生します。つまり、春は、便秘と眠気の「負のスパイラル」の季節でもあるのです。

■眠気を打破するスーパーフルーツ・みかん

「春の眠気を何とかしたい」「眠気を誘う便秘を解消したい」という方は多いはず。そんな方におすすめの食材は「みかん」。

みかんには、クエン酸が豊富に含まれています。クエン酸には脳を活性化させる働きがあるため、眠気解消にとっても効果的。また、みかんには水溶性食物繊維も含まれているため、便秘解消にも効きます。特に、4~5月に旬を迎える夏みかんは、春の眠気打破にぴったりな食材となるでしょう。

■眠気スパイラルを断つには、やさしめ便秘薬

食事療法や体温調節で、眠気や便秘を軽減することはできますが、「とりあえず便秘だけでも早急に解消したい!」という方もいるでしょう。そんな方は、便秘薬を試してみるのもおすすめ。 しかし、便秘薬のなかには眠気を誘発するものもあるため、注意が必要です。ハーブ系など自然由来の優しい効き目の便秘薬であれば、身体に優しく便秘を解消し、そして眠気も解消させることができるかもしれません。