便秘と運動

2017.11.27

1日10分でOK!今話題の骨盤回し体操が便秘の予防改善にGOOD!

便秘の予防改善には、お腹まわりに刺激を与えて血流を良くすることが大切です。
その方法のひとつとして、今テレビでも話題になっているのが「骨盤回し体操」です。

 

■どうして骨盤回しで便秘が改善されるの?

なぜ骨盤回しが便秘の改善に有効なのでしょうか。その答えは、骨盤と腸の密接な関係にあります。

 

骨盤は、背骨の下にある仙骨(せんこつ)という骨の両端に、寛骨(かんこつ)という骨がついて構成されています。
そして、骨盤を受け皿にするように、その中の空洞になった場所に内臓が収まっています。
そのため、日常生活の中での姿勢や座り方によって骨盤の状態が変わると、腸の動きにも影響を与えてしまいます。

特に背中が丸まっている姿勢だと、背骨や骨盤が歪み、内臓が圧迫されます。
その結果、神経の伝達や血流が滞り、腸の動きを悪くする便秘の引き金となってしまいます。

 

そこで骨盤を回して、生活習慣の中で生じてしまった背骨や骨盤の歪みをただし、腸の動きが正常な状態にして、便秘を解消しようというのが骨盤回し体操です。

 

 ■さっそくやってみよう!1日10分「腰回し体操」

骨盤の歪みを解消する「腰回し体操」は、テレビ番組で取り上げられてとても話題になりましたね。
ウエストのあたりを対角線上につかんで骨盤を回すことで、腸に多方向からストレッチ効果をもたらし、骨盤の歪みを改善します。

 

【方法】

  1. まず、足を肩幅くらいに開いて立ちます。
  2. 肋骨(ろっこつ)のすぐ下と、腸骨(腰からお尻にかけてある大きな骨)のすぐ上を対角線上でぎゅっとつかみます。(例えば右の肋骨下をつかむなら、中骨は左部分をつかみましょう)ここは腸が曲がっている四隅にあたる場所で、便がたまりやすい場所でもあります。
    しっかりとつかむことで、外から直接刺激を与えることができます。
  3. 二箇所をつかんだまま、骨盤をゆっくりと大きく回します。1週5〜6秒かけて左回り、右回りと8回ずつ。
    さらにつかむ手の位置を左右で入れ替えて同じように行います。ポイントは、骨盤を回すとき、お尻を軽く緩めた状態にすること。そうすると、体の軸がぶれずに回しやすくなります。

 

■「腰回し体操」は便秘解消以外にもいいことが満載!

1日たったの10分で便秘解消に効果をもたらす腰回し体操ですが、他にもいいことがたくさんあります。

まずは、ウエストのくびれ作りにも効果を発揮します。
「腰回し体操」とは別で、息を鼻から吸いながら上体を軽く反らせ、そして、口から息を吐きながら前傾して両手でお腹を絞るという体操もセットで行うと、お腹の奥にある筋肉も刺激されて、ウエストまわりの引き締めにはさらに効果的です。
絞る場所は、助骨のすぐ下から脇腹の真ん中、腸骨のすぐ上の三箇所。
「1、2、1、2」のリズムで、それぞれ8回ずつ、リズミカルに行います。

 

また「腰回し体操」は、自律神経を整えるエクササイズとして、副交感神経を活性化し、リラックス効果ももたらします。
これにより、心のバランスが改善されることでイライラしにくくなったり、血の巡りや代謝が良くなるため、冷えやむくみ、肌荒れなども改善され、激しい運動をしなくても、太りにくい体質が手に入ります。

さらにさらに、腰痛防止にも一役買います。

体にとっていいことばかりの「腰回し体操」。
一日の終わりのお風呂上がりや就寝前など、ストレッチ運動をする感覚でライフスタイルに取り入れてみてはいかがでしょうか。

それと同時に、毎日の生活の中で骨盤の歪みが生じないように意識することも大切です。
例えば、自宅や職場、外出先などで椅子に座るときは、背もたれに体を預けるような姿勢ではなく、骨盤を前に傾けるような姿勢を意識してみましょう。
また、日頃から一日に10分~15分は歩く習慣を持つことも大切です。