便秘解消・予防

2017.03.07

”痙攣性便秘”。男性が陥りやすい、そのメカニズムとは。

「便秘」と聞くと、男性よりも“女性の悩み”というイメージが大きいですよね。

もちろん男性だって便秘になることはあるのですが、そのようなイメージのため、男性の便秘は自覚がないケースが多々あります。そこで今回は、男性に多くみられる、便秘と下痢が交互に起こる「痙攣性便秘」についてご紹介します。

■便秘と下痢を繰り返す…痙攣性便秘を疑いましょう。

痙攣性便秘の主な症状をご紹介します。

・便秘と下痢を繰り返す

痙攣性便秘は、便秘と下痢が交互に起こることが最大の特徴です。腸が過剰に働き、腸が痙攣状態になってしまい、便秘と下痢を繰り返してしまうのです。

・突然、激しい便意が起こる

痙攣性便秘では、「お腹がきりきり痛む」「お腹が張る」という感覚に伴い、突然激しい便意が起こります。特に腸が活発に動く食後に、腹痛が起こる場合が多いです。

・便の状態が、細く小さい、コロコロしている

便意が強いわりに、「細くて小さい便しか出ない」「うさぎのフンのようなコロコロした便が出る

など、便がうまく運ばれなくなることも、痙攣性便秘の特徴です。排便後に残便感を感じることも多くなります。

■痙攣性便秘、『別名:ストレス性便秘』!?

痙攣性便秘の原因のひとつとして、精神的ストレスからくる自律神経の乱れがあげられます。自律神経が乱れると、腸の運動が沈静化したり活性化したり、不安定になってしまい、便秘や下痢を繰り返すようになります。

真面目な人や神経質の人、不規則な生活を送っている人、ストレスを溜め込みやすい人に多くみられる傾向があります。腸の不調が気になって、それがさらにストレスにつながることも!

■改善の近道は”丁寧な暮らし”

痙攣性便秘には、通常の便秘解消策は不向きといえます。たとえば、便秘解消に効果的だとされている食物繊維を多めに摂取することは、敏感になっている腸を刺激してしまうのでおすすめできません。よけいに下痢をこじらせてしまう可能性もあります。

痙攣性便秘を解消するには、生活習慣の改善が一番。きちんと睡眠をとる、外食や飲酒を控える、適度な運動を心がける、といった「自分を律する」ことが改善への一番の近道になります。忙しい社会人にとって難しいことかもしれませんが、完治するまでは「健康第一」を心がけてみましょう。

痙攣性便秘が原因で腸に溜まった便が腐敗すると、そこから排出される毒素が血流と一緒に体内に行き渡り、体臭にも大きく影響します。ひどくなる前に、痙攣性便秘の対策をしましょう。