便秘解消・予防

2017.08.31

足裏マッサージで腸を活性化!1日5分で便秘の予防と改善を

便秘の予防改善には「食べ物を消化吸収して便をつくり、体外に排出する」という一連の腸の機能を活性化することが大切です。食事や運動など、腸の活性化にとって重要な要素はさまざまありますが、今回ご紹介するのは足裏のマッサージです。おうちで簡単にできますので、ぜひ便秘解消のためにチャレンジしてみてくださいね。

 

■なぜ、足裏を押すと便秘にいいの?

そもそも、なぜ便秘の予防改善や腸の動きを活発化させるために足裏マッサージが効果的なのでしょうか。その理由には、中医学でいうところの「反射区」が関係しています。

反射区とは、「臓器や血液の動きや流れが反射している場所」という意味。中医学では、足の裏に反射区があるとされており、足裏の特定の箇所に刺激を与えることで臓器や血液の流れに影響を与えることができると考えられているのです。

みなさんのなかには、お店などで足裏マッサージを受けたことがある方もいるかもしれませんね。ちょっと押されただけで飛び上がるほどの痛みを感じたという方もいるのではないでしょうか。このように、どこか特定の箇所に強い痛みや固さを感じた場合、その箇所に対応する臓器の働きが弱っているおそれがあります。そしてそのような場合には、その箇所を重点的にマッサージすることによって、臓器の働きを高めることができます。

つまり、「足裏マッサージで便秘を予防改善する」というのは、小腸や大腸に該当する足裏の反射区をマッサージすることによって腸や大腸の働きを活性化させようという試みなのです。

 

■便秘解消のための足裏マッサージ方法

それではさっそくやり方をご説明します。まずは、上の画像をご覧ください。

腸の動きを活発化し、便秘を予防改善するために効果的なのは、左右の足裏の真ん中あたりにある「下行結腸」と「横行結腸」という反射区です。

右足の場合は、「盲腸」から上に押し上げていき、足裏の中央あたりで右方向へ。土踏まずのところまでグッと流していきます。左足の場合は、「横行結腸」の土踏まず側から足裏中央に向かって押していき、「下行結腸」を下に、そして「直腸」を通過して「肛門」へ。これを何セットか繰り返します。

 

また、足裏の中央よりやや上、足の指をギュッとしたときに凹むあたりにある「湧泉」というツボも、便秘の予防改善などにおすすめです。なお、湧泉は、便秘予防改善だけでなく、足のむくみやダルさが気になるときにも効果的なオールマイティーなツボです。ぜひこちらもマッサージしてみてください。

 

■足裏マッサージをする際のポイント

足裏マッサージを行う際には、いくつかポイントがあります。

まず、マッサージを行う際には滑りをよくするためにオイルやクリームをたっぷりつけましょう。そのまま何もつけずに行うと、皮膚同士が擦れて痛くなってしまいます。また、マッサージを行うタイミングは、身体が温まって血行がよくなっているお風呂上がりが効果的です。お風呂上がりのボディケアの一貫として取り入れてみてもいいですね。

なお、万が一マッサージしたことによって体調が悪くなった場合は、すぐに中止してください。痛みが出たたりなかなか症状が改善しない場合には、医療機関を受診するようにしましょう。

 

今回は、便秘の予防や改善効果が期待できる足裏マッサージをご紹介しました。足裏を押すことが腸に影響を与えるなんてなんだか不思議な感じもしますが、人によっては、マッサージをしているうちに腸がゴロゴロ言い出したり、便意を催したりすることもあるとか。ぜひみなさんもやってみてくださいね。