便秘解消・予防

2017.11.27

便秘の原因に…自律神経のバランスを整えて便秘を予防改善しましょう

いろいろと努力をしても、なかなか改善しない便秘には“自律神経”が関係しているのかも。

今回は、自律神経の乱れを整えることで便秘を予防改善する方法をご紹介します。

 

■自律神経がなぜ便秘と関係するの?

そもそも自律神経とは一体なんなのでしょうか。

自律神経は、内臓を働かせたり、血液を循環させたり、栄養を吸収したり、老廃物を回収するなど、自分の意思とは無関係に、生命としての機能を維持するために24時間休まず働き続ける重要な神経です。

この自律神経には、交感神経と副交感神経があり、交感神経は主に昼間、家事や仕事・勉強・子育て・運動などをしているとき、つまり人が活動しているときや何かストレスを感じているとき、緊張しているときに優位な状態になります。

それにより、心拍数が増えて筋肉が緊張し、血管が細くなることで、身体は、いろいろなことに素早く反応できる状態になります。

逆に副交感神経が優位になるのは、主に夜。休息しているときや食事をしているとき、お風呂に入っているとき、眠っているときなど、リラックスしているとき。
心拍数は落ち着いて、筋肉は弛み、血管も弛緩するのです。

こうして身体は交感神経と副交感神経がバランスを取り合って器官を管理しているわけですが、胃腸など消化器官の働が活発になり、栄養の吸収や老廃物の排泄が進むのは、副交感神経が優位になっている「主に夜」なんです。

しかし自律神経が乱れると、交感神経ばかりが働いてしまうため、腸の蠕動運動がおかしくなり、慢性的な下痢や便秘の原因となってしまいます。

 

■セルフチェック!こんな症状があれば自律神経のバランスが乱れてるかも?

さまざまな策を講じてもなかなかお通じが良くならない慢性便秘の症状は、もしかすると自律神経のバランスの乱れが影響しているのかもしれません。

以下のセルフチェック項目に多く該当すると、危険信号。ライフスタイルを見直す必要がありそうです。 

 

【生活や人間関係でストレスがある】

職場や家庭、交友関係でストレスを感じていませんか?例えば結婚や出産、引越しや転職、失業や離婚、事故など、生活の変化や何かショックな出来事が自律神経に影響を及ぼすこともあります。

【昼夜逆転の生活になっている】

朝寝て夜から働く。そんな昼夜逆転の生活をしている人も要注意です。交感神経ばかりが優位に働いてしまっているかもしれません。

【早食いである】

仕事や家事で忙しいと、つい食事を早く済ませようと早食いになってしまいます。また、早食いで大食いという食習慣が定着している人もいると思いますが、食事は通常副交感神経が優位になる、大切な時間です。

 【運動不足である】

大人になるとどうしても運動する機会は減ってしまいがち。しかし、運動不足も自律神経のバランスが乱れる原因となります。 

 

■副交感神経を優位にして便秘を解消するためには

副交感神経を優位するのはそんなに難しい話ではありません。日常生活でできる工夫ばかりです。 

【お風呂にゆっくり浸かる】

お風呂は身体を綺麗にするだけではなく、日々の疲れを癒す場所でもあります。シャワーでササッと済ませるのではなく、お湯にゆっくりと浸かって身体を温めましょう。アロマの香りで嗅覚からリラックスするのもいいでしょう。

【マッサージをする】

なかなか運動ができないのなら、マッサージやストレッチをするのがオススメ。短い時間でもできるだけ毎日継続することが大切です。 

【音楽を聴く】

音楽もリラックス効果抜群で、自律神経を整えてくれます。

 

 例えば、お風呂に浸かりながら湯船の中でマッサージをして、音楽を聴けば時間短縮で一石三鳥。極上の癒しを味わうことができるでしょう。

慢性便秘の解消に大切なのは、自分の身体をいたわる気持ち。いつも頑張っている自分自身に、ぜひささやかなご褒美のひと時をプレゼントしてみてください。