便秘解消・予防
2017.12.27
40代は腸内環境の分かれ目!この先も良好な腸内環境を保つために今すべきこと
40代になって、若い頃より便秘しやすくなったという人は多いのではないでしょうか。
実は、40代は腸内環境が変化しやすい世代。
便秘をそのままにしておくと、その後ずっと便秘に悩まされることになってしまうかもしれません。
分かれ道の40代、さっそく腸内環境改善を始めましょう。
■腸内環境が健康に与える影響は?
腸・特に小腸にはウィルスや細菌から身体を守るための免疫機能が備わっているため、腸内環境の良し悪しは健康状態に直接的な影響を与えるといわれています。
例えば、腸内環境が悪化していると、疲れやすくなったり風邪を引きやすくなったりするばかりか、大腸がんや生活習慣病といった重大な疾患の要因にもなりえます。
もちろん、便秘や下痢といった排便に関するトラブルも招きます。
そんな腸内環境の決め手となるのが、腸内細菌です。
腸内細菌には、善玉菌・日和菌・悪玉菌の3種類があり、これらの構成バランスによって腸内環境の良し悪しは左右されます。
一般的には、善玉菌2:日和菌7:悪玉菌1が理想的なバランスであり、このバランスを維持していれば便秘などのトラブルになりにくいといわれています。
しかし、この腸内細菌の構成バランスは、40代あたりから大きく変化していきます。
■今後の腸内環境は40代で決まる!?
ある研究によると、40代を境に、「高齢者に特徴的な腸内細菌バランスを呈する人」と「若い人に特徴的な腸内細菌バランスを維持する人」に二極化する傾向が見られるとのこと。
ここでいう「高齢者に特徴的な腸内細菌バランス」とは、平たくいえば“良くない”状態のこと。
便秘を始めとするトラブルを招きやすくなる腸内環境のことを指します。
一方の「若い人に特徴的な腸内細菌バランス」とは、便秘などのない健康的な状態です。
このことから、曲がり角である40代に腸ケアをしっかりと行い、良い腸内環境を保つことが大切だといえます。
■40代からは大腸の蠕動運動も低下傾向に
スムーズな排便のためには、腸内環境を良い状態に保つこと以外にも、大腸の蠕動運動がきちんと機能している必要があります。
そしてそのためには、大腸の働きを司る副交換神経の活動が活発でなければいけません。
しかし、副交感神経の活動は40代から衰え始めるといわれています。
特に女性の場合、その低下は著しく、20代に比べると半分程度まで落ちるという研究結果も。
このような副交感神経の衰えとそれに伴う大腸の蠕動運動の低下によって、便は腸管内をスムーズに進めなくなり腸管内に残留してしまうのです。
■40代が行うべき腸内環境改善メソッド
腸内環境の悪化と蠕動運動の低下を阻止するためには、腸内環境改善に力を入れることが大切です。
そのためには、食事習慣や生活習慣の見直しを。
食事面では、食物繊維や乳酸菌が含まれる食材を食べるのが効果的です。
また、運動面では蠕動運動をサポートするエクササイズとして腹直筋トレーニングなどを。
これらの詳細についてはこちらの記事を参考にしてみてください。http://www.benpeana365.com/resolution/464/
このほか、腸内環境を老けさせないための生活習慣を心がけましょう。
具体的には、「毎日の食事時間を決める」「便意を我慢しない」「便秘薬の頻用をしない」「早寝早起きをする」「ストレスを溜めない」など。
なかでも大事なのは、食事時間を決めることです。
毎日同じ時間に食事をとることで体内時計が安定し、排便リズムができるようになります。
食事後に便意が来たら、我慢しないですぐにトイレに行くことも意識しましょう。
また、自律神経を整えて副交換神経の活動を高めるために、早寝早起きやストレスを溜めないことも重要です。
ぜひこういった腸内環境を改善するためのメソッドを取り入れて、健康的で若々しい腸をキープしましょう。