便秘と食事

2017.10.13

プルーンを賢く食べて、便秘解消を目指そう♪

甘酸っぱい味と香り、そしてみずみずしい食感が美味しいプルーンは、昔から健康に良い果物として知られています。プルーンを食べることで期待できるのは、骨や歯を健康に保つ効果や、むくみや貧血を改善する効果、排便を促す効果など。今回は、プルーンの便秘改善効果に着目し、なぜ便秘の症状に効くのか、おすすめの食べ方、アレンジ料理などをご紹介します。

 

■プルーンはどんな便秘の症状に効くの?

プルーンは、「弛緩性便秘」と「痙攣性便秘」の改善に効果があるといわれています。まずは、このふたつの便秘について知っておきましょう。

 

・弛緩(しかん)性便秘

日本人に多いとされる、弛緩性便秘。主な症状としては、「お腹が張る」「黒っぽくコロコロした便が多い」などがあげられます。弛緩性便秘の主な原因は、運動不足や加齢による、大腸を動かす筋力の低下です。弛緩性便秘になると、腸のぜん動運動が低下するため、腸内環境がさらに悪化してしまいます。

 

・痙攣(けいれん)性便秘

痙攣性便秘は、自律神経の乱れが原因で生じる便秘です。症状としては、「便秘と下痢が交互に起こる」「下腹部に痛みを伴う」などがあげられます。過労や生活環境の変化、人間関係の問題などによる精神的ストレスが原因で自律神経のバランスが崩れると、腸内環境が悪化し、痙攣性便秘が生じやすくなるといわれています。

 

弛緩性便秘と痙攣性便秘は、根本的な原因こそ異なるものの、どちらも腸内環境が悪化した結果起こる症状です。そこで、これらの腸内環境を改善するために食べたいのがプルーンなのです。というのも、プルーンには、水溶性食物繊維と不溶性食物繊維が含まれています。これら二種類の食物繊維は、腸内環境を整える最適な栄養素。このふたつがバランス良く含まれているプルーンは、便秘の方にこそ摂っていただきたい食材なのです。

 

■便秘解消には、ドライプルーンがなお良し!

プルーンは、生のものと乾燥させたものがあります。おすすめは、便秘解消に効果的な食物繊維を多く含むドライプルーン。また、ドライプルーンのほうが生のプルーンよりも長期間保存できて便利ですよ。

 

■さらにおいしく!プルーンのアレンジ料理

ドライプルーンのおすすめのレシピは、ヨーグルトと一緒に食べるもの。作り方はとっても簡単。ヨーグルトにドライプルーンを混ぜ合わせて、一晩寝かせておくだけ。一晩おくことで、ドライプルーンがヨーグルトの水分を吸ってもっちりとした食感になります。また、水分を奪われたヨーグルトは濃度も増して、ギリシャヨーグルトのような濃厚な味わいに。

 

いかがでしょうか。

便秘にお悩みの方は、ぜひドライプルーンを食べてみてくださいね。ただし、食べ過ぎには気をつけましょう。食べ過ぎると逆にお腹がゆるくなってしまうことがあります。最初は1日に4個~5個を目安に、様子を見ながら自分に合う量を調節していきましょう。