便秘と食事

2017.08.31

腸内環境改善、便秘予防には、〇〇後のヨーグルトがおすすめ!

便秘の予防改善のカギは、腸内環境を整えること。腸内環境を整えるということで有名なのが、ヨーグルトです。今回は、なぜ腸内環境改善や便秘の予防改善にヨーグルトがいいのか、ヨーグルトの理想的な食べ方などについてご紹介します。

■なぜヨーグルトがいいの?

なぜヨーグルトが腸内環境整備や便秘の予防解消に効果的なのか、その理由には人間の腸内に棲みついている腸内細菌が大きく関わっています。

健康な成人の場合、腸内に棲みついている細菌の数は約1000種類、約100兆個といわれています。そして、これら腸内細菌は、大きく「善玉菌」「悪玉菌」「日和菌」の3つに分類されます。

 

善玉菌とは、消化吸収を助けたり病気に対抗したりしてくれる細菌です。代表的なものには、乳酸菌やビフィズス菌、ガゼリ菌、アシドフィルス菌などが挙げられます。

対して、身体にとって悪い働きをするのが悪玉菌です。この代表格は大腸菌やウェルシュ菌、ブドウ球菌などで、増えすぎると便秘や下痢といった排便障害やお腹のハリ、ニキビや肌荒れ、倦怠感、疲労感などといったさまざまな体調不良を招きます。また、近年の研究では免疫力を低下させたり肥満の原因をつくったりするともいわれています。

そしてもうひとつの日和菌は、単独では良い働きもしなければ悪い働きもしない細菌です。ただし、腸内で悪玉菌の数が善玉菌よりも多くなると有害な働きをするようになります。

 

これら3種類の細菌の数は、もともと決まっているわけではありません。腸内環境によってその数のバランスは変化し、いわば3種類の細菌が陣取り合戦をしているような状態にあります。健康的な身体を保ち、便秘を予防改善するためには、悪玉菌の数を減らし、善玉菌の数が優勢になるようにすることが必要です。

 

そこで、善玉菌である乳酸菌やビフィズス菌を多く含むヨーグルトを食べるのがおすすめなのです。さらにヨーグルトには、乳酸菌やビフィズス菌が腸内に入ることによって生成される乳酸や酢酸は、大腸に刺激を与え、腸の蠕動運動を促す効果もあるといわれています。

 

■ヨーグルトはいつ食べるのがいい?

ヨーグルトは、1日につき200g程度を食べるのが理想的です。1食分が1パックになっている商品はだいたいひとつ100g前後ですので、1日2パックを目安に食べましょう。1回で200g食べられない場合は、2回に分けても問題ありません。

 

食べるタイミングとしておすすめなのは、夕食後です。夜は腸の蠕動運動が活発になっているため、消化吸収作用が上がっています。そのため、乳酸菌やビフィズス菌を効率よく摂取できるのです。

「ヨーグルトは朝に食べるもの」というイメージを持っている方が多いかもしれませんが、便秘解消のためにはぜひ夕食後にデザートとして食べてみてくださいね。

 

■ヨーグルトと一緒に摂るといい食品は?

ヨーグルトを単体で食べてもいいのですが、ヨーグルトは食物繊維の豊富な食品と一緒に摂るのがおすすめです。というのも、乳酸菌やビフィズス菌などの善玉菌は、腸内に入っても食物繊維がないと腸壁で止まってしまいます。これを解決する役割をするのが、食物繊維なのです。

食物繊維が豊富でヨーグルトとの相性が良い食品は、例えばキーウィフルーツや梨、りんご、バナナといった果物類。また、ドライフルーツや寒天などを加えるのもおすすめです。果物などをトッピングすればお砂糖を入れなくても十分に甘味を感じられますので、糖分が気になる方やダイエット中の方でも安心です。

 

腸内環境を整え、便秘の予防改善を助けてくれるヨーグルト。ぜひ今日から毎日の習慣に取り入れてみてくださいね。