便秘と健康

2017.04.04

働きすぎないで…! 気がついたら便秘体質になってるかも。

毎日夜遅くまで働いていて、1日の平均睡眠時間は絶対的に不十分。疲れているのに、寝ようとしてもあまり寝付けず、さらに睡眠時間が短くなってしまう……なんて生活を送ってはいないでしょうか。実は、働きすぎて睡眠不足になっていると、便秘体質になりやすくなってしまうのです。今回は、便秘と睡眠不足の関係についてご紹介します。

 

■睡眠不足だと胃腸が弱る?

睡眠不足だと胃腸が弱ることをご存知でしょうか?

実は、睡眠不足だと、腸の働きを司る副交感神経が、うまく働かなくなってしまい、胃腸が弱ってしまいます。その結果、便秘になってしまうことが……。

 

また、働きすぎによるストレスは、交感神経を過剰に活動させてしまいます。本来は眠ろうとしたときに副交感神経が働き、身体を休めてくれるのですが、ストレスによって交感神経が過剰に活動してしまっていると、脳の興奮が収まらず、寝付きが悪くなってしまうのです。

 

夜遅く帰って睡眠時間が短くなり、働きすぎのストレスによって眠れず、さらに睡眠時間が短くなり、便秘にもなってしまう。便秘にも睡眠不足にもイライラして、さらにストレスが……。働きすぎてしまうと、このような悪循環が生まれてしまう危険性があります。注意してくださいね。

 

■短時間睡眠でも、ちょっとした工夫で胃腸は守れる!

とはいえ、帰宅時間を急に早くして、眠る時間を確保するのは、なかなか難しいですよね。

そんなときは、睡眠時間の短さを、短時間で良質な睡眠をとるようにしてカバーしましょう。良質な睡眠をとるためには、メラトニンの分泌を促すことが重要です。メラトニンは、眠る1~2時間前から分泌されはじめ、ノンレム睡眠という深い眠りに導いてくれる成分です。ノンレム睡眠中には、脳の疲れや胃腸を含む身体のダメージを回復させることができます。

 

良質な睡眠をとるために、このノンレム睡眠を妨げないようにしましょう。たとえば、就寝2時間前までにお風呂に入っておく、就寝2時間前からは200ルクス以上の強い光を見ない、寝室の明かりを暗くする、寝酒はしない、寝る前にカフェインを取らない、といったことを、ぜひ実践してみてください。

 

個人差はあれども、働くことにはストレスはつきものですよね……。なるべくそのストレスを発散できるように努めることも、良質な睡眠をとるためには重要になります。ストレス解消には、よく知られているアロマセラピーや、どこでも簡単にできる腹式呼吸がおすすめです。ですが、最もよいのは、あなたに合う方法でストレスを解消することです。好きなことや、どこでもできるようなことから試していって、あなたに合うストレス&便秘解消方法を見つけてくださいね。

 

なるべく良質な睡眠をとるようにすることで、便秘体質になることを防ぐことができます。毎日お忙しいかとは思いますが……。なるべく働きすぎないように、ご自愛くださいね。