便秘解消・予防

2017.10.13

女性特有の悩み。生理前に便秘になる原因と改善策は?

「普段は快便なのに、生理前だけ便秘になる」と、生理前の便秘に悩む女性は少なくありません。今回は、生理前の不調のひとつ、便秘の原因や改善策をご紹介します。

 

■生理前便秘の主な症状

 生理が近づくと、こういった症状に見舞われる方は多いのではないでしょうか。

 

・お腹が張る

・お腹がぽっこりする

・おならが出やすい

・身体が重い

・むくみやすくなる

 

このような症状は、生理前便秘のサイン。生理前便秘は、一般的な便秘と同様の症状である場合がほとんどですが、生理前であるがゆえに、便秘のつらさにくわえて身体のむくみやダルさ、精神的イライラを伴うことがあります。

■便秘は、月経前症候群(PMS)症状のひとつ

月経前症候群(PMS)とは、生理が始まる約2週間前から生じる、心と身体の不調のこと。その症状は、イライラや肌荒れ、頭痛、腰痛など人によってさまざまで、200種類以上あるといわれています。そして生理前の便秘も、PMS症状のひとつです。そのメカニズムをご紹介します。

 

月経は、卵胞ホルモン(エストロゲン)と黄体ホルモン(プロゲステロン)という2つのホルモンによってコントロールされています。このうち、生理前便秘に関わっているとされるのが、黄体ホルモン。この黄体ホルモンには、身体を妊娠に備えた状態にする働きのほか、大腸の働きを弱める性質があります。生理前に黄体ホルモンが活発になると大腸の働きが弱くなり、排便がうまく行われなくなってしまいます。そしてその結果、便秘になってしまうのです。生理が始まると、黄体ホルモンの影響は弱まり、じょじょに便秘は解消していきます。

 

 

■日常生活の見直しで便秘予防を

つらい生理前の便秘は、生活習慣の改善によって予防が可能です。

 

・糖質や脂質は控えよう

糖質と脂質は便秘を悪化させやすいといわれているので、摂りすぎに注意しましょう。例えばパスタやオムライスなどの一皿料理になりやすい洋食は、糖質や脂質が高くなりがち。一汁三菜のヘルシーな和食を中心に食べるようにしましょう。また、腸内環境を整える働きがある食物繊維を多く含むキャベツやゴボウ、乳酸菌が豊富なヨーグルトなどを積極的に摂るのもおすすめです。

 

・腹筋を鍛えて、スムーズな排便を

女性の便秘の原因として、腹筋が弱いために排便がスムーズにいかないということも考えられます。そういった場合には、腹筋を鍛えることで便秘の改善が期待できます。

また、腹筋だけでなく、適度な全身運動も健康な腸内環境をつくるために欠かせません。身体を動かすことで代謝が高まり内臓の働きが活性化するため、排便がスムーズになります。日頃の運動不足が気になる方は特に、ウォーキングやストレッチなどの簡単な運動から始めてみましょう。

 

いかがでしたか。

ただでさえ身体も心もデリケートな生理前に便秘になってしまうと、気持ちもどんより沈んでしまいますよね。つらい生理前便秘を予防するために、普段から生活習慣を整え、便秘対策をしておきましょう。